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馬主って儲かるの?

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ジャパンカップでもキタサンブラックの馬主である北島三郎氏やシュヴァルグランのオーナーである佐々木主浩氏が話題となったが馬主って儲かるのだろうか?実はほとんど儲かっていないのが普通。そのことについてちょっと書いてみる。

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馬主になるには条件がたくさんある

日本にはいくつかの馬主協会があり馬主は何処かに所属している。(各馬主協会の詳細はJRAのサイトを御覧ください

馬主協会に入るには馬主登録をして入会する必要があるのだが条件がたくさんある。詳細はJRAのサイトをチェックしてほしいが軽く挙げると、

  • 年収1700万円以上を2年連続クリア
  • 総資産額7500万円以上

という金銭的な項目があり、金持ちじゃないと馬主にはなれない
他にも競走馬一頭あたり月70万円の調教預託料を支払う必要がありそう簡単には馬主にはなれないということがわかるだろう。

また、ホリエモンのようにお金はたくさんあっても禁錮以上の刑を受けた事がある人間は馬主になることが出来なかったりする。

馬ってどれぐらいするのか

馬の価格ってどれぐらいするのが一般的なのか?というと良血で高い馬は2億円ぐらいする。国内最高額で6億円超えの馬がいるが100万円程度で手に入る馬もいてあのG1馬モーリスに関しても150万円でJRAが買い取った馬だと言うからどんな馬が走るのかなんて誰もわからない・・・。

有名馬主はどのぐらい稼いでるのか

北島三郎氏の2016年11月時点の総獲得賞金は31億円。ジャパンカップで更に賞金を積み重ねたので増えているだろう。元プロ野球選手の佐々木氏は14億円、風水で有名なドクターコパ氏の所有馬はわかりやすく「コパノ」がついているが総獲得賞金は23億円。

歌手の前川清氏は7.3億円、元プロ野球選手の三浦大輔氏の所有馬はわかりやすく「リーゼント」の冠名で賞金は1.3億円となっている。チューブの前田氏は最近は地方競馬の馬主を主体としているようだが5000万円の賞金を獲得している。

ちなみにディープインパクトやラブリーデイなど多数のG1馬を所有している金子真人ホールディングスの獲得賞金は201億円と桁外れ・・・。

馬主は儲かるのか

様々なメディアで馬主にインタビューをしているのを見るが殆どの人が「儲からない」と答えている。馬の購入金額や調教預託料、様々な経費でほぼ赤字というのが実情のようである。

セガサミーホールディングス会長でサトノの冠名で有名な里見オーナーも「投資を回収するには、G1を複数回制して引退後には種牡馬になって分配金をえないと難しい」と答えている。

なぜ儲からないのに馬主になるのか

競馬の総参加人口は約1000万人とも言われており、国内の公営ギャンブルの中では圧倒的な一位で推移しているのが競馬という世界。

日本の近代競馬が始まったのが1862年と154年の歴史があり、海外ではイギリスで世界初の競馬場が建設されてから476年と本当に伝統あるスポーツなのである。
その競技でG1レースを取ると言うのは非常に名誉なことである。それが1番大きいだろう。

実際、ニュース番組でも北島三郎氏の愛馬が優勝した際には度々取り上げられたりしている。

あと、現実的な話になるが節税になるからというのもある。競走馬を保有して一定回数レースに出走させれば競馬に係る収支を事業所得とすることが出来、競馬の経費を全て事業所得にしてしまって本業の節税に使うという事が可能なのだ。

どうせ税金として国に納めることになるなら馬を走らせて、所有馬が強くなってG1レースで優勝したり、ディープインパクトのような種牡馬として成功すれば儲けものというわけである。

他にも馬主になると馬主席に入ることが出来るというメリットも有り、混雑する競馬場の一番上のレースが見やすい特等席でゆっくり見ることが出来るというのは大きなメリットとなる。
口取りイメージ
もしもレベルの高いレースで愛馬が優勝した場合には口取りと言ってみんなで記念撮影することもできるので自慢できること間違いなしである。

地方競馬の場合事情が異なる

中央競馬の場合は殆どの馬主が赤字になるような状態であるが地方競馬はちょっと事情が異なる。

地方競馬と言うのはJRAではなく、船橋や浦和、笠松、高知、園田などの地方が運営している競馬のことなのだが東京の大井競馬場の場合、調教預託料が月35〜40万円ほどと中央よりだいぶ安い。

そして大きいのが出走手当という馬が一回走るごとにもらえるお金が出て、それが1回15万円ほど出る。ということは月に2回走れば勝たなくても30万円ほどもらえる計算になり、ほとんど損しないようになっているのだ。もしも5着以内に入ればJRAと比べると圧倒的に少ないが賞金もちゃんと貰えるので頑張れば黒字も狙える。

馬の値段に関しても良血馬なら数千万円ということになるものの数十万円という格安の馬の馬もおり、馬主のハードルは低い。

ちなみに馬主の資格を取るのも非常にハードルは低く、年収500万円以上からとなっている。平均よりちょっとお金を稼いでいれば馬主の資格が手に入るということである。

そのため、地方の場合には仲間同士でお金を出し合って馬を複数所有し賞金で副収入を得る人もいるとのこと。もちろん個人のサラリーマン馬主もいる。

競馬ファンなら一度は考える馬主の夢は地方競馬で叶えるというのはいかがだろうか。

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馬キチ

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2010年より競馬を始めて以降毎週末、競馬場へ行ってしまう競馬マニアの馬キチです。

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