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なぜ日本の馬は凱旋門賞が勝てないのか?
長年日本の馬が凱旋門賞を勝つのが日本競馬の夢であるようなことを言われているが中々勝てない。なぜ日本の馬が凱旋門賞に勝てないのか?その理由を説明する。
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輸送問題
ひとつ目は輸送の問題。日本からフランスまで飛行機で移動することになるが非常にストレスがかかる。そのため体調を万全にするにも時間がかかる。
日本から比較的近い香港競馬やオーストラリアでは割とよく日本の馬が勝っているところを見るとやはり飛行機による長距離輸送はダメージが大きいのだと思われる。
昔はジャパンカップで外国の馬が勝つことがよくあったものの最近は日本競馬のレベルが上がり世界と同レベルになったことで長距離輸送して参戦する外国の強い馬が勝つことは殆どなくなったことからも長距離輸送のダメージが伺える。
ただ、近年凱旋門賞を本気で取りたい日本勢が2ヶ月前から渡仏して前哨戦のフォア賞に参戦して難なく勝利を上げたりしていることから輸送によるダメージはあまり関係ないレベルまで下がってきてはいる。
帯同馬問題
馬は群れで行動する生き物であるため、単体での行動は非常にストレスになる。
フランスに行っても周りは知らん馬ばっかりで群れに馴染めないということになると精神的にまいってしまうので食が進まなかったり、レースへのモチベーションが上がらなかったりとマイナスになってしまう。
そのため、凱旋門賞に参加する際は同厩舎の仲のいい馬を連れて参加する事が多い。オルフェーヴルも凱旋門賞には帯同馬とともに参戦している。
過去にはキタサンブラックが帯同馬を見つけられないから凱旋門賞に挑戦できなかったのではなかろうかとも言われている。
ただ、スルーセブンシーズのように帯同馬無しで参加して結果を残したりしていることを考えると今後は帯同馬なしでの参加も増えてくるかもしれない。
参加費問題
フランスへの輸送となるとかなり高額な費用が発生する上、参加費である登録料は約100万円とかなり高額。
凱旋門賞は費用面で馬主に相当な負担となることから勝ち目が無いと参戦しようということには中々ならない。
ただ、参加費が高額な分、買った時の賞金額は超高額で2023年時点で約6億円の優勝賞金が貰える。
馬場問題
一番大きな問題が馬場の問題である。
日本の芝は野芝と呼ばれる匍匐茎が絡み合い馬場状態が比較的しっかりした馬場になっている。
そのためヨーロッパの芝に比べてかなり速いタイムで決するレースが多いのが特長。
いわゆる高速馬場というやつである。
馬場の固さもヨーロッパに比べるとかなり固めの馬場になっておりこれが非常に大きくレースに影響している。
ヨーロッパの芝は主に洋芝と呼ばれる芝で日本の競馬場では北海道の競馬場で使われている芝。
札幌、函館で使用されている。特長は低温で育つことで低温期間が長い北海道では野芝が育たないためこの洋芝を使用している。
ちなみに現在北海道以外の競馬場でも冬の期間この洋芝の種をの芝の上から蒔いて育て冬場でも青々した芝にしている。
見た目は青々とした洋芝に見えるが実際は野芝の匍匐茎がしっかりしているので洋芝のように時計のかかる馬場にはならない。
馬場に使われている芝の種類が違うだけでなくヨーロッパは馬場状態をかなり柔らかめに作っていて日本の馬場よりもかなり柔らかい。(機械で穴を開けたりして柔らかくしている他、水をよく撒いて出来るだけ柔らかくしている)
特に凱旋門賞のあるロンシャン競馬場の芝コースは日本の馬場が100だとすると70ぐらいの柔らかさとなっている特に柔らかい馬場。
そういった理由から日本の競馬場で強い馬がロンシャンで強いとは限らない理由の一つとなる。
日本の馬が凱旋門賞を勝てない理由まとめ
馬場が全く違うという問題はかなり大きいが最近は日本の競馬場もヨーロッパの競馬場から学びバーチドレンなどのマシンを取り入れ昔に比べるとかなり柔らかく作られるようになっている。
昔は馬場が柔らかいと芝がボコボコになるので固く作られていたが最近は芝の改良により荒れにくくなっていることから昔に比べると20〜30%ぐらい柔らかくなっている。
そのことから考えると徐々に日本とヨーロッパの馬場状態の差が縮まって来ていると考えられ近く日本馬が凱旋門賞を勝利する日が来る可能性が高まっている。
日本馬が凱旋門賞を席巻する日は近い。
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