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馬券を買うなら競馬場やコースの基本だけは知っておくべき
競馬は競馬場で行われるのだがいつも同じ競馬場でレースがあるわけではない。中央競馬の場合、札幌・函館・福島・新潟・中山・東京・中京・京都・阪神・小倉の各競馬場を一定期間ごとにローテーションしてレースが行われている。
それぞれの競馬場によってコースは全く違い馬の性質によって得意なレース場と不得意なレース場がある。それをコース適性というのだが各競馬場の特徴を知っておけばどの馬がどんな競馬場で勝つかが予測しやすい。
そこでこのページでは基本的な競馬場の特徴を軽く紹介していく。今回障害レースについては省く。
【必要知識】ローカル競馬場とは?
かつては八大競走が施行されていない競馬場で開催される中央競馬主催の開催をローカルと呼んでいる。札幌競馬場、函館競馬場、福島競馬場、新潟競馬場、中京競馬場、小倉競馬場を指していたが、中京競馬場については高松宮記念の開催分は除外される。
東京競馬場
G1レースが多いコースで春は5週連続でG1レースが行われる競馬場。秋も天皇賞とジャパンカップという大レースが行われる。
非常に広い競馬場で直線の長さがとても長い。ゴール前の直線には長い坂があり逃げ馬の足を止めるため差し馬が活躍しやすいコース。
ダートも芝同様広くてゴール前の直線に坂があって逃げるだけでは勝ち切れないことがある。
中山競馬場
G1レースは年末の有馬記念と春の皐月賞、秋のスプリンターズステークスが行われるレース場。
特徴としては狭くて小回りなかなり特殊な競馬場。直線は短いがゴール前に急坂があり逃げが簡単に決まるわけでもないコース。
ただし大外をまわったり不利を受けたりすると差しが届かない。できるだけ前で競馬出来る馬が有利。
ダートも同様最後の直線に坂が控えるコース。
京都競馬場
G1レースは春の天皇賞と秋の秋華賞、菊花賞、エリザベス女王杯、マイルチャンピオンシップなどが行われる。
特徴は坂が向こう正面にあり最後の直線は平坦。前で競馬をしたほうが断然有利で仕掛けどころが重要。コーナーが下り坂になるためスピードが付き過ぎると外を回り不利になることもある。
阪神競馬場
G1レースは春の大阪杯、桜花賞や上半期のグランプリレース、宝塚記念が行われることで有名。
特徴は2006年の改修工事により外回りコースが出来て日本一長いコースが完成したこと。
これにより外回りコースの最後の直線は非常に長くなったため差しが決まりやすくなった。
特に芝1600メートル戦は非常に実力通りの決着になりやすい。
ただし宝塚記念などが行われる内回りコースはコーナーがきつく最後の直線は坂があるとはいえ短く差しは不利。
先行できる馬が買いである。
中京競馬場
G1レースの春の高松宮記念や晩秋のチャンピオンズカップが行われることで有名。
2012年に改修工事がありそれまでのローカル競馬場の規模から大きく生まれ変わり別の競馬場になった。
特長としては最後の直線の長さと坂のきつさ。逃げ馬が安々と逃げることの出来るコースではない。
高松宮記念では1着2着は先行馬と差し馬の組み合わせで決まることが多い。ダートコースがタフで厳しいことも重要なポイント。
小倉競馬場
九州の福岡県北九州市小倉にあるローカル競馬場。
特徴はローカルらしい小回りコースで直線も短く勾配もきつくないこと。
開催後半になれば差しも届きやすくなってくる。
福島競馬場
東北唯一のJRAの競馬場。七夕賞などが行われる。
梅雨時期の開催となるため馬場の管理が難しく荒れやすいが近年エクイターフという非常に強い芝が導入され荒れづらくなっている。
ローカルらしく小回りコースでカーブもきついため大型の馬よりも小型の馬のほうが上手くレースが出来る傾向がある。
直線も短く先行馬が有利であるが梅雨時は雨で荒れやすく馬場状態の変化にも注意が必要。重くなりだすと差しが決まる。
新潟競馬場
日本で唯一直線1000メートルのレースがある競馬場。コーナーのない直線競馬は不利があまりないので荒れにくいがこれはこれで面白い。
特徴は何と言っても直線の長さ。外回りコースの最後の直線は東京競馬場より30メートル長く日本最長。
平坦でスピードも落ちにくいことからコースレコードは他の競馬場よりも2〜3秒速い。
直線が長いため差しが届きやすく先行馬が簡単には逃げきれないことが多い。内回りコースも直線は中山競馬場より長い。
ダートも同様の傾向がある。
札幌競馬場
北海道にある競馬場の一つで野芝が育たないため洋芝が使われている。夏場の開催となり新馬のデビュー戦となる事が多い競馬場。
特徴はコース長の割に直線が短いこと。そのためカーブが大きく馬群の外を回るとロスが大きくなる。洋芝は野芝よりもタフな馬場となり適性が問われる馬場で洋芝巧者を見つけることが出来れば勝ち馬を導く事ができる。
函館競馬場
北海道にある函館競馬場はスタンドから海が見れることでも有名。芝は札幌同様洋芝を使用したコースとなっている。
JRAの競馬場の中では最短の長さ。3コーナーから直線にかけては下り坂という特徴がある。
他では見られないコースとなっており函館のコース適性が問われる。
洋芝で馬場が荒れやすいため芝の状態は常にチェックしたいところである。
JRA各競馬場の特徴まとめ
今回はJRAの各競馬場の簡単な説明を紹介した。
コースについての知識は必ず役に立つ知識でどういう馬がどういうコースで好走するかがわかればレース展開も予測しやすくなること間違い無し。
今回は本当に触りだけ説明したのでもっと詳しく知りたい人には以下の参考文献を紹介しておく。私も読んで勉強した本である。
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